土用の過ごし方

7月20日に土用入りしました。

8月6日までの18日間です。

 

土用は夏の土用が有名ですが、各季節と季節の間にあります。

そう季節の変わり目ということです。

特に夏から秋、冬から春の変化は陰陽が変わるので大きな変化です。

 

土用は東洋医学では脾(胃腸)の時期です。

胃腸が弱い方は体調を崩しやすい時期になります。

ご自身で胃腸が弱いという自覚がない方でも、季節の変わり目に体調を崩しやすいなという方は胃腸が弱い体質をお持ちの方ということになります。

いかがでしょうか?

日本人は胃腸の弱い方が多いです。

 

土用の丑の日にうなぎを食べる習慣がありますよね。

うなぎを食べて精を付けて夏バテしないようにという意味のようですが・・・

現代人は普段から多くの方が食べ過ぎ傾向にあるため、こってりしたうなぎを土用に食べるとかえって体調を崩してしまうかもしれません。

土用の時期は食べ過ぎず、胃腸を休めてあげましょう。

 

季節の変わり目=変化ということですが、夏の土用で言えば夏の体から秋の体に変わる時期ということです。

この変化する時には多くの生物は何も食べません。

 

例えば、おたまじゃくしがカエルになる時、おたまじゃくしは何も食べません。

カエルになることにすべてのエネルギーを注ぎます。

そうしないとちゃんとカエルになれなくて生きていけないからです。

 

チョウチョやセミがさなぎから成虫になる時も、もちろん何も食べずにじっとその時を待っています。

植物も種の時に水や肥料をあげると腐ってしまいます。

 

そう、変化する時には何も食べずにじっっとしておくんです。

いつも食べ続けているのは人間だけなんです。

 

なぜなら、消化にはとてもエネルギーが必要だからです。

疲れた時に元気を出そうとたくさん食べると余計に疲れます。

病気になった時、早く治そうと栄養のあるものを食べると治りにくくなります。

 

土用に時期に食べ過ぎと胃腸に負担をかけてしまうと、夏バテや秋バテを起こしやすくなります。

飽食の時代だからこそ、土用の時期だけでも粗食を心がけ、胃腸を休ませてあげましょう。