鬼滅の刃に学ぶこと③

煉獄さんのお母さまの言葉が素晴らしいのです。

 

なぜ自分が人よりも強く生まれたのかわかりますか

弱き人を助けるためです

生まれついて人よりも多くの才に恵まれた者は

その力を世のため人のために使わねばなりません

天から賜りし力で人を傷つけること私腹を肥やすことは許されません

弱き人を助けることは強く生まれた者の責務です

責任を持って果たさなければならない使命なのです

決して忘れることなきように

母はもう長く生きられません

強く優しい子の母になれて幸せでした

あとは頼みます

 

今、このようなことを子供さんに言えるお母さんはいらっしゃるでしょうか?

自分の子供が危険にさらされるとしても、弱い人を助けなさいと言えるでしょうか?

でも、この言葉があったからこそ、煉獄さんは命をかけて多くの人たちを守ったのだと思います。

 

そう遠くない昔、日本にはこのようなお母さんがたくさんいらっしゃったのだと思います。

ご自身の子供の元に赤紙(召集令状)が届いたとき、悲しまなかったお母さんはいらっしゃらなかったと思います。

それでもお国のためにと我が子を送り出したのです。

そして、日本のために身体を張って戦ってくださった方々がいらっしゃったからこそ、私たちは今こうして生きているのです。

 

俺は俺の責務を全うする!!

ここにいる者は誰も死なせい!!

 

俺がここで死ぬことは気にするな

柱ならば後輩の盾となるのは当然だ

 

自分の信念を貫いた煉獄さんの死は、多くの人に感動を与えたはずです。

こんな上司や先輩がいたらいいな、こんな仲間がいたらいいなと思ったのではないでしょうか?

 

私の好きなワンピースも、こんな仲間が欲しいと思っている人たちに人気があるのだと思います。

ただ、このような仲間はそうそうできるものではありません。

煉獄さんが炭次郎たちを守ったのは、炭次郎たちが今はまだ未熟でも、必死に志をもって戦っていたからです。

ただただ守って、助けてとお願いしたわけではありません。

だから信じてもらえたり、助けてもらえたりするのです。

今はただただ守って、助けてという方が多いです。

それでは仲間はできません。

 

 

信じてもらうためは、もちろん相手も信じなければなりません。

そして、命をかけてとまで言わなくても、相手のために行動しなければなりません。

自分にだけしてしてではないのです。

 

私は刀を持って戦うわけではありません。

特別な才能や能力があるわけでもありません。

でも、病院で働いていた時には色々な覚悟をしていました。

・感染症に罹るリスク

・放射線に被曝するリスク

・災害時には家族よりも患者さまを守る

・自分が誰かの命を奪ってしまうかもしれないこと

などなどです。

これらのリスクがあるから辞めたいと思ったことはありませんでした。

今も医療の現場では、多くの方々が戦ってくださっています。

 

鍼灸師としてはここまでのリスクは背負っていないかもしれません。

が、特に命に関わるような疾患を持たれている方、一人だけの身体ではない妊婦さんをお受けする際には、覚悟をもってお受けしています。

すぐには結果がでないこと、すっかりはよくならないこともありますが、よりGOODを目指して。

とことんお付き合いしていく覚悟でいます。

だから、私がなんとかするのではなく、一緒によくしていくのです。

これって、家族とか友達・仲間ではないけれど、素敵な関係じゃないですか?

こんな関係を築くことができるこのお志事ができて幸せです。