2025/07/15
暑くなりましたね。
熱中症が心配な季節になりました。
今では当たり前のように熱中症という言葉が使われますが、いつ頃から使われるようになったのでしょうか?
ちゃんと理解して使っているでしょうか?
という疑問が湧いたのでまとめてみますね。
【脱水症とは】
汗をかくことによって、体の中の水分・塩分が失われることで起こります。
または水分摂取が不足しても起こります。
症状は、口の乾き・体のだるさ・立ちくらみ・皮膚や口唇の乾燥・食欲不振などです。
脱水症状を放置すると熱中症になる可能性が高くなります。
【熱中症とは】
高温多湿な環境で自律神経の働きが低下し、体温調節機能が低下することにより体内に熱がこもることで起こります。
症状はめまい・吐き気・倦怠感・筋肉痛・筋肉のけいれん・意識障害など、脱水症より重篤です。
重症だと命に関わることもあります。
【脱水症と熱中症の違い】
脱水症は体の中の『水』が足りなくなること。
熱中症は体の中に『熱』がこもること。
脱水のため体の中の『水』が減ることで、相対的に『熱』の量が増えて熱中症に移行する可能性はあります。
が、『熱』の量が多ければ『水』を摂っていても熱中症になる可能性は大いにあります。
つまり、水分をしっかり摂っていれば熱中症は防げるという単純なことではありません。
水分を摂っても無駄という意味ではありませんが、ここはきちんと理解しておくべき点だと感じます。
【熱中症を予防する方法】
①日頃から自律神経の機能が低下しているとリスクが高くなります。
子供は自律神経が未発達、大人は年齢を重ねる毎に自律神経の働きはどうしても低下してきます。
自律神経の働きを低下させないために大切なことは
・食事を3食きちんと食べる(和食中心)
・睡眠をしっかりとる(7時間前後)
・適度な運動をする
・スマホの使用を控える(特に寝る前1時間)
エアコンなどで温度調節することも大切ではありますが、自律神経は働きにくくなります。
多少は外に出て、暑さ寒さを感じることも大切です。
冷え性対策も然りです。
②原因は体の中に『熱』がこもることなので、『熱』を発散できる体にしておくことが大切です。
『熱』を発散させるためには汗をかくことが必要です。
日頃から運動をしたり、入浴をしたりして汗をきちんとかけるようにしておきましょう。
また、味付の濃いもの辛いもの、甘いものなどは体内に熱をこもらせやすいので、食べ過ぎには注意です。
体の深いところの熱は便から排泄されますので、便秘がある方は要注意です。
冷たいものの摂り過ぎもかえって体に熱を発生させてしまいますので気を付けましょう。
③『水』の摂り方も大切です。
カフェインが入っているものや味の付いたものは水分としてカウントできません。
お茶はカフェインレスであればOKですが、カフェインの多いお茶もありますので気を付けてください。
夏はミネラルも摂れる麦茶がよいと思います。
大麦は熱を冷ます作用もあります。
温度が低い飲み物より、熱を冷ます作用のあるものを選ぶ方がよいと思います。
アルコールは以ての外で脱水になりやすいので要注意です。
また、冷たいものを一気に飲むと吸収されません。
胃腸が弱い方は胃腸の弱りや下痢につながりますので、冷えすぎていないものを少しずつ摂るようにしましょう。
それから、筋肉量が少ないと水分を保持できる量が少なくなります。
適度な運動をして筋肉量を確保することも大切です。
子供・高齢者は筋肉量が少ないため、こまめな水分摂取が必要です。
④ミネラルも大切ですが、食事が割としっかり摂れていれば大丈夫です。
お味噌汁が水分もミネラルも摂れますのでオススメです。
先程、麦茶をオススメしましたが、麦茶は塩分が足りないですね。
塩分タブレットなども上手に使いましょう。
ただ、ミネラルは摂り過ぎても害になりますし摂りだめはできませんので、日頃から食事で補っておきましょう。
スポーツドリンクや経口補水液は糖分が非常に多いので、常飲することは危険です。
激しいスポーツや肉体労働をされる方は糖分も必要ですが、必要な時に必要な量を摂取するよう気を付けてください。
【鍼灸と熱中症】
東洋医学的に考えると、熱中症は胃腸の弱りと考えます。
ここまでお読みいただけると、なるほどなと思っていただけるところもあるかと思います。
胃腸が弱い方ほど
・食事量が少ない
・筋肉量が少ない
・水分を摂り過ぎるとお腹がちゃぽちゃぽする
・冷たいものを摂ると下痢する
などが起こりやすくなりますので、胃腸を整えるという観点では鍼灸は有効です。
ただし、鍼灸だけで熱中症を予防することはできません。
お話を伺いながら、その方に合わせたアプローチを組み合わせることが必要です。
基本的には、食事・睡眠・運動がきちんとできていれば大丈夫です。
逆にこの基本的なことができていないのに予防方法を教えて欲しいと言われてもなかなか難しいです。
更に言うと、この基本的なことは体の健康・心の健康・美容などなど、すべてにおいて大切なことになります。
ぜひぜひ、生活習慣を見直してみてくださいね。
そして体は急には変わりませんので、日頃からコツコツと積み重ねていきましょう。
遠回りのようで近道で、何よりお金がかかりませんし一生ものです。
暑い日が続きますが、元気に乗り越えていきましょう。
熱中症が心配な季節になりました。
今では当たり前のように熱中症という言葉が使われますが、いつ頃から使われるようになったのでしょうか?
ちゃんと理解して使っているでしょうか?
という疑問が湧いたのでまとめてみますね。
【脱水症とは】
汗をかくことによって、体の中の水分・塩分が失われることで起こります。
または水分摂取が不足しても起こります。
症状は、口の乾き・体のだるさ・立ちくらみ・皮膚や口唇の乾燥・食欲不振などです。
脱水症状を放置すると熱中症になる可能性が高くなります。
【熱中症とは】
高温多湿な環境で自律神経の働きが低下し、体温調節機能が低下することにより体内に熱がこもることで起こります。
症状はめまい・吐き気・倦怠感・筋肉痛・筋肉のけいれん・意識障害など、脱水症より重篤です。
重症だと命に関わることもあります。
【脱水症と熱中症の違い】
脱水症は体の中の『水』が足りなくなること。
熱中症は体の中に『熱』がこもること。
脱水のため体の中の『水』が減ることで、相対的に『熱』の量が増えて熱中症に移行する可能性はあります。
が、『熱』の量が多ければ『水』を摂っていても熱中症になる可能性は大いにあります。
つまり、水分をしっかり摂っていれば熱中症は防げるという単純なことではありません。
水分を摂っても無駄という意味ではありませんが、ここはきちんと理解しておくべき点だと感じます。
【熱中症を予防する方法】
①日頃から自律神経の機能が低下しているとリスクが高くなります。
子供は自律神経が未発達、大人は年齢を重ねる毎に自律神経の働きはどうしても低下してきます。
自律神経の働きを低下させないために大切なことは
・食事を3食きちんと食べる(和食中心)
・睡眠をしっかりとる(7時間前後)
・適度な運動をする
・スマホの使用を控える(特に寝る前1時間)
エアコンなどで温度調節することも大切ではありますが、自律神経は働きにくくなります。
多少は外に出て、暑さ寒さを感じることも大切です。
冷え性対策も然りです。
②原因は体の中に『熱』がこもることなので、『熱』を発散できる体にしておくことが大切です。
『熱』を発散させるためには汗をかくことが必要です。
日頃から運動をしたり、入浴をしたりして汗をきちんとかけるようにしておきましょう。
また、味付の濃いもの辛いもの、甘いものなどは体内に熱をこもらせやすいので、食べ過ぎには注意です。
体の深いところの熱は便から排泄されますので、便秘がある方は要注意です。
冷たいものの摂り過ぎもかえって体に熱を発生させてしまいますので気を付けましょう。
③『水』の摂り方も大切です。
カフェインが入っているものや味の付いたものは水分としてカウントできません。
お茶はカフェインレスであればOKですが、カフェインの多いお茶もありますので気を付けてください。
夏はミネラルも摂れる麦茶がよいと思います。
大麦は熱を冷ます作用もあります。
温度が低い飲み物より、熱を冷ます作用のあるものを選ぶ方がよいと思います。
アルコールは以ての外で脱水になりやすいので要注意です。
また、冷たいものを一気に飲むと吸収されません。
胃腸が弱い方は胃腸の弱りや下痢につながりますので、冷えすぎていないものを少しずつ摂るようにしましょう。
それから、筋肉量が少ないと水分を保持できる量が少なくなります。
適度な運動をして筋肉量を確保することも大切です。
子供・高齢者は筋肉量が少ないため、こまめな水分摂取が必要です。
④ミネラルも大切ですが、食事が割としっかり摂れていれば大丈夫です。
お味噌汁が水分もミネラルも摂れますのでオススメです。
先程、麦茶をオススメしましたが、麦茶は塩分が足りないですね。
塩分タブレットなども上手に使いましょう。
ただ、ミネラルは摂り過ぎても害になりますし摂りだめはできませんので、日頃から食事で補っておきましょう。
スポーツドリンクや経口補水液は糖分が非常に多いので、常飲することは危険です。
激しいスポーツや肉体労働をされる方は糖分も必要ですが、必要な時に必要な量を摂取するよう気を付けてください。
【鍼灸と熱中症】
東洋医学的に考えると、熱中症は胃腸の弱りと考えます。
ここまでお読みいただけると、なるほどなと思っていただけるところもあるかと思います。
胃腸が弱い方ほど
・食事量が少ない
・筋肉量が少ない
・水分を摂り過ぎるとお腹がちゃぽちゃぽする
・冷たいものを摂ると下痢する
などが起こりやすくなりますので、胃腸を整えるという観点では鍼灸は有効です。
ただし、鍼灸だけで熱中症を予防することはできません。
お話を伺いながら、その方に合わせたアプローチを組み合わせることが必要です。
基本的には、食事・睡眠・運動がきちんとできていれば大丈夫です。
逆にこの基本的なことができていないのに予防方法を教えて欲しいと言われてもなかなか難しいです。
更に言うと、この基本的なことは体の健康・心の健康・美容などなど、すべてにおいて大切なことになります。
ぜひぜひ、生活習慣を見直してみてくださいね。
そして体は急には変わりませんので、日頃からコツコツと積み重ねていきましょう。
遠回りのようで近道で、何よりお金がかかりませんし一生ものです。
暑い日が続きますが、元気に乗り越えていきましょう。